オトーリ

水曜日, 12月 21, 2011 11:10

◆オトーリとは◆ 宮古島では、宴席や祝いの席、飲み会などの場で回し飲みをする「オトーリ」と呼ばれるお酒の飲み方があります。
ルールですが、その宴会に参加している全員が「親」と呼ばれる人から口上と盃を受けます。「親」は、全員に向かって口上を述べた後に、一人ひとりに盃を回します。一周すると、「親」は締めの盃を飲み干し、隣の人、もしくは親が指名した人がその盃を受け継ぎます。盃はグルグル回っていますので終わりということもなく、リレー式に回し続ければ永遠と続きます。
五人いれば二十五杯、十人いれば百杯!の盃を飲むことになります。二人でも交互に飲んだりもします。

◆オトーリの起源◆
島の神事に起源を持つと言われています。各地の御嶽(うたき)と呼ばれる聖地の豊穣祈願祭で、大きな各皿で神酒(ミキ)を捧げます。その後、集まった人々に順次に飲ませ向こう一年の五穀豊穣を祈ります。上野地区(旧上野村)が発祥と言われています。

◆オトーリはピッチャー◆
オトーリは、一升瓶などに入っている泡盛を水で割って作るのですが、必ずといっていいほど地元の居酒屋や家庭にあるのがピッチャー。ピッチャーにお酒3、水7の割合でオトーリ用のお酒を作ります。オトーリを回すときに使うグラスは、おちょこよりやや大きめのものを使いますが、オトーリグラスと呼ばれているグラスもみやげ店などで販売しています。

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