島人のくらし/気質/方言

月曜日, 7月 4, 2011 19:16

●宮古島の人って?気質など・・・
宮古島の家庭は、旧暦の正月やお盆を大切にするのが一般的です。入学や卒業式、結婚式など身内や親戚はもちろんのこと、近所に住むおじー、おばーまで招待されます。そこは、時代は変わっても思いやりや温かさを忘れることなく、島に生きる人々の心のあり方が現代も変わらず生きているということです。
宮古島の60歳以上の人口の割合は24,600人(平成22年12月末日現在)で全体の28%を占めています。宮古島の中心市街地では、現在はあまり見られなくなってきましたが、中心市街地から少し離れた地域にいくと今でも3世代一緒に生活している家庭がよく見られます。大家族となると働き盛りの両親が仕事に出ている間は、おじー、おばーが孫の面倒を見ます。ひと昔前まではどこにでもあったような光景が宮古島ではまたいきています。懐かしく思う反面、あらためて家族という存在のあり方を考えさせられます。


●島の方言
宮古島の方言は、単語や発言が独特です。沖縄本島や八重山の方言とはまったく異なった言葉も多く存在します。「んみゃーち」のように「ん」から始まる単語も多数あります。例えば、「んみゃーち」は宮古方言で「いらっしゃいませ」ですが、沖縄本島では「めんそーれ」、八重山では「おーりとーり」と言います。小さな「ツ」から始まる方言もあります。聞く人によっては、フランス語にも似ているといわれています。また、宮古島のなかでも市中心部と各町村とは若干違いがあります。池間島や伊良部島はさらに宮古島市平良とは違います。聞き取れるようになってくると、違いが分かってくるので面白いと思います。これら方言も年齢の若い人は、しゃべることはおろか、聞くこともままならない若い人や児童生徒が多くなってきています。

※参考資料:宮古方言音声データベース 

宮古島方言(みゃーくふつ)講座
男:びきどぅん
女:みどぅん
母:あんな
父:うや
子供:ヤラビ、ッファ
友:どぅす
ありがとうございます:たんでぃがーたんでぃー
感謝します:まいふか
おはようございます:しゃーかんからやー
んみゃーち:いらっしゃいませ
お元気ですか:がんずうーかりうまんなー
お久しぶりです:ながーふみいやーみぃーんやー
ごめんなさい:まつがいどー
いん:犬
まゆ:猫
ぴんざ:やぎ
わー:豚
がざん(がじゃん):蚊
なびがーす:クマゼミ
やーずみ:やもり

あらまぁ:あがんにゃー
あらまぁ:あがいたんでぃ
あれ?:あば
あっ(水に濡れた時):あいじゃ!
頭にきたなぁ:かさます!
うるさいなぁ:んぎゃまっさ
ない・ありません:にゃーん
しった!:しまい!

甘い:あまーあま
塩辛い:すぅからーすぅから
苦い:んぎゃーんぎゃ
美味しい:んまぁーんまぁ
薄味:あぱぁーあぱぁ
やわらかい:やぱぁーやぱぁ
ふかふか:あふあふ
かたい:くぱぁーくぱぁ
冷たい:ぴぃぐるーぴぃぐる
いい香り:かばぁすーかばぁす
くさい:ふさーふさ
きれい:かぎーかぎー
今:んなま
今日:きゅう
今年:くとぅす
来年:やーに
朝:すとぅむてぃ
昼:ぴぃすま
夕:ゆさらび

太陽:てぃだ
星:ぷす
海:いん
風:かじ
雷:かんとゅん
台風:かじふきず
強風:うぷかじ
おなかがいっぱい:ばたごうごう
目がまわる:みぃぐるぐる
ドキドキ・びっくりしている:どぅまびてる
身体がこわばる:くぱりてる


「ん」で始まる方言
んつぁ:そうだ
んにゃだ:まだ
んなまんてぃ:急に
んきゃーん:昔
んまぬぱ:南東

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