ガイドブックに載ってない島の情報が盛りだくさん!

 

◆泡盛のルーツ
「しょうちゅう」のルーツと言われ、国内最高の蒸留酒なのが泡盛です。1470年頃から造られ、焼酎が白麹菌を用いるのに対し、泡盛は黒麹菌を用い100%米こうじだけで発酵させた蒸留酒です。黒麹菌を使うことは世界的にあまり見られることもなく泡盛のひとつの特徴となっている。この黒麹菌が生み出す殺菌力の強いクエン酸のおかげで1年中、気温が高い沖縄でももろみを腐らせる事なく良質の泡盛を造る事が出来る。原料にタイ米(インディカ米)を使っているのも特徴です。

◆泡盛の銘柄
オトーリで回し飲みをするお酒は地元酒造所で作られている泡盛です。島の酒造所は、宮古本島に5社、伊良部島に2社の全部で7社です。泡盛の原料米はタイ米で、黒麹菌を使い発酵させます。島の水は硬水で、黒麹菌が発酵しやすく、カルシウム・ミネラル分が豊富です。

◆古酒とは
3年以上熟成させたものを古酒(クースー)といいます。泡盛は日数・温度による品質の劣化が少なく安心してお飲みいただけます。開栓後も、常温におかれてもまったく腐敗する心配がありません。

◆島の酒造所
宮古島には7つの泡盛酒造所がありました。2016年1月現在は6社。

菊の露株式会社
【主な銘柄】菊の露、菊の露ブラウン、菊の露VIPゴールド(古酒)
【住所】〒906-0012 沖縄県宮古島市平良字西里290番地
【TEL】0980-72-2669
【FAX】0980-73-4379
【工場見学】9:00~17:00、要事前予約
菊之露酒造の工場は、珊瑚礁群の上にできた年平均気温が26.3度の沖縄県の宮古島にあります。島の水は硬水で、黒麹菌が発酵しやすく、カルシウム・ミネラル分が豊富。そして温暖な気候・湿度。それらすべてが菊之露の美味しさにつながっています。「菊之露」名前の由来は中国の古い話に由縁します。 その昔、病に倒れた母親を一生懸命看病する息子がいた。一向に母親の病が良くならず途方にくれていたある朝。庭の菊の花びらに降りた朝露を集め母親に飲ませたところ病気が治ったという。そんな親子の絆、不老不死、長寿の酒であるという意味合いで命名されました。

株式会社多良川
【主な銘柄】琉球王朝、多良川、久遠(古酒)
【住所】〒906-0108 沖縄県宮古島市城辺字砂川85
【TEL】0980-77-4108
【FAX】0980-77-7705
【工場見学】9:00~16:30、要事前予約
沖縄の銘酒泡盛は蒸留酒の一種で、十五世紀のシャム(タイ国)から伝えられたといわれています。当時は、琉球王朝大交易時代、東南アジア諸国や中国、朝鮮、日本と貿易を行ない琉球王朝は栄華を誇っていました。17世紀頃になると泡盛は、琉球王朝の御用酒として厳しい管理下におかれ、首里城近くの限られた地域でのみ造られました。その造り手の責任は重く、失敗すると家財没収、島流しの刑という命がけの仕事でした。それほどまでに徹底して造られた泡盛は琉球が生んだ世界に誇るお酒です。

沖之光酒造合資会社
・主な銘柄:沖之光、沖之光2001年、月桃の花
【住所】〒906-0012 沖縄県宮古島市平良字下里1174
【TEL】0980-72-2245
【FAX】0980-73-7793
【工場見学】不可
文字通り「沖縄の星」となることを目指して、1948年に珊瑚礁に囲まれた宮古島で創業した「沖之光酒造」。伝統的で丁寧な手法の泡盛造りを続け、その泡盛らしい風味豊かな味わいは、宮古島の居酒屋を中心に飲まれています。また、古酒造りにも力を入れており、古酒用の貯蔵割合は、全体の70%と高い割合を占めています。「熟成」を泡盛造りの大切な要素として考え、新酒でも一年以上大事に貯蔵熟成して出荷を行っています。

池間酒造有限会社
【主な銘柄】ニコニコ太郎、太郎、瑞光
【住所】〒906-0005 沖縄県宮古島市平良字西原57
【TEL】0980-72-2425
【FAX】0980-72-4383
【工場見学】不可
宮古島市平良の中心街から少し離れた西原、緑豊かなこの場所に工場を構えるのが池間酒造です。創業は戦後間もない1946年。泡盛の販売ルートを商店のみならず当時としては珍しかった繁華街の飲食店へも展開したことによって、地元で広く知られる酒造所となり現在に至ります。池間酒造の泡盛造りは、モロミを仕込む際に低温でゆっくり熟成させることと、徹底した温度管理が特徴。また、一般酒は飲みやすさを、古酒においては100%古酒を追及し、個性を大切にした商品づくりと品質向上に努めています。

千代泉酒造所_2013年に廃業
【主な銘柄】千代泉
【住所】—
【TEL】—
【FAX】—
【工場見学】不可
戦後間もなく7人の共同事業として泡盛製造を始め、1948年に初代渡口徹夫氏個人の事業となりました。仕込み水と割り水に隆起サンゴ礁からなる宮古島の琉球石灰岩の地層から染み出した硬水を使用しているため、やわらかい甘さとコク、すっきりとしたキレのある飲み口に加え、素朴な手作り感のある酒質が特徴です。

渡久山酒造
【主な銘柄】琉球泡盛 豊年、ゆら
【住所】〒906-0507 沖縄県宮古島市伊良部字佐和田1500
【TEL】0980-78-3006
【FAX】0980-78-3050
【工場見学可】10:00-15:00、要事前予約
宮古島平良市の北西4kmに浮かぶ隆起珊瑚礁からなる伊良部島は、ダイビングスポットとしても名高く、全国からダイバーたちが訪ねてくる憧れのスポット。そんな豊かな自然のなかで、黒麹で造り出される麹米をじっくり育て、ミネラル豊富な伊良部島の地下水で仕込む渡久山酒造の泡盛は、初めて泡盛を飲む方にも親しみ易い優しい口あたりです。出来上がったもろみがバナナのようなフルーティーな香りを醸し出すときを見極め、常圧でじっくりと蒸留した味わいは繊細で、甘味を感じさせる仕上がり。時間をかけて熟成を経た泡盛のみを出荷するなど、こだわり抜いた製法と味わいを大切に守り続けています。

株式会社宮の華
【主な銘柄】豊見親、華翁、うでぃさんの酒
【住所】〒906-0504 沖縄県宮古島市伊良部字仲地158-1
【TEL】0980-78-3008
【FAX】0980-78-3359
【工場見学】10:30-11:30、13:30-14:30、要事前予約
「宮の華」は1948年、宮古島の伊良部島で共同事業としてスタートし、その後、下地盛昆氏によって個人経営になりました。社名は「宮古の枯れない心の華」という意味を込めたもの。現在の社長は三代目の下地さおりさんで、お酒造りに専念する杜氏は社長の母親の洋子さん。「酒造りはよく赤子をそだてるように」といわれることから、酒造りをはじめとするスタッフの8割が女性という酒造所です。女性ならではのこまやかな心配りと愛情こめて風味豊かな泡盛造りを行い、その感性を生かしたネーミングや美しいデザインのボトルを生み出しています。また、原料にもこだわっており、国内の米作り農家と契約し、農薬や肥料を使わない米を社内で精米して泡盛を造っています。

※上記記事は、沖縄県酒造組合連合会の公式サイト「泡盛百科」より抜粋しました。

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