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宮古島と泡盛の関係~オトーリ~

宮古島では各地域によってごひいきの銘柄が存在します。地域で作られた泡盛はその地域の根強いファンがおり、一昔前までは公民館での御祝などで他部落の泡盛を持ち込んだだけでも、先輩からお叱りを受けたとか。それだけ地域とお酒の関わりが強深かったことを意味しています。
島で暮らす私たちは、特に男性陣の飲み方は圧倒的にオトーリ(下記参照)が多く、本来泡盛は豊年を祈る祭りや豊作を感謝する祭り、正月や盆、家造りなど特別な日に神に供えるものでありました。時代の変化と共に泡盛の楽しみ方も変化していることを自覚しながら、泡盛を伝えた先人に感謝します。

宮古島の酒造所

宮古島には7つの泡盛酒造所がありました。2013年に千代泉酒造が廃業し6社となりました。

菊之露(株)、(株)多良川、(株)宮の華、池間酒造(有)、沖之光(資)、(株)渡久山酒造



オトーリについて

宮古島では、宴席や祝いの席、飲み会などの場で回し飲みをする「オトーリ」と呼ばれるお酒の飲み方があります。
飲み方ですが、その宴会に参加している全員が「親」役と呼ばれる人から口上と盃を受けます。「親」は、全員に向かって口上を述べた後に、一人ひとりに盃を回します。一周すると、「親」は締めの盃を飲み干し、隣の人、もしくは親が指名した人がその盃を受け継ぎます。盃はグルグル回っていますので終わりということもなく、リレー式に回し続ければ永遠と続きます。
五人いれば二十五杯、十人いれば百杯!の盃を飲むことになります。二人でも交互に飲んだりもします。
親を中心に時計回りを「大漁廻り」といい、反時計回りを「豊作廻り」と言います。


オトーリの起源について

島の神事に起源を持つと言われています。各地の御嶽(うたき)と呼ばれる聖地の豊穣祈願祭で、大きな各皿で神酒(ミキ)を捧げます。その後、集まった人々に順次に飲ませ向こう一年の五穀豊穣を祈ります。上野地区(旧上野村)が発祥と言われています。

オトーリの語源について

宮古の方言で「ウトゥー」は「通る、通過する」の意で、角皿の酒器が酒座を通ること、神と人が通じ合うことを意味して、大漁・豊作を願う祭りの儀式として始まったようです。
また、江戸時代の武士の酒宴にも「オトーリ」のような「廻り盃」という儀式や礼節を正し、連帯感を高めることを目的としたお酒の飲み方があったとも伝えられています。

オトーリはピッチャー

野球のピッチャーではありません。ピッチャーとは水割りを入れる容器のことです。オトーリは、一升瓶などに入っている泡盛を水で割って作るのですが、必ずといっていいほど地元の居酒屋や家庭にあるのがピッチャー。ピッチャーにお酒3、水7の割合でオトーリ用のお酒を作ります。オトーリを回すときに使うグラスは、おちょこよりやや大きめのものを使いますが、オトーリグラスと呼ばれているグラスもみやげ店などで販売しています。



オトーリまとめ

・単なる回し飲みではありません
・だいたい7:3(水:泡盛)の水割り、こだわりがある部落は6.5:3.5など
・まず親役が口上を述べる(紳士は3分以内にまとめる)
・口上中は会話は避ける
・右回りと左回りがある、縦社会は目上の人や上司などから
・紳士なら注ぐ量を相手に合わせる
・盃が回ってきたら黙って飲み干す
・無理して飲み干す必要はない、飲まなくても良い
・一周したら親は、隣の人に注いでもらい、飲み干す=つなぎという
・親役になる人は急いで回す必要はない(自分のペースで良い)
・紳士なら常に相手に配慮し無理はさせない

本物がわかる方へおすすめ!宮古島の古酒~14年ものあり

VIPゴールド 5年古酒

瑞光 14年古酒

うでぃさんの酒 7年古酒

沖之光 古酒10年古酒

 

久遠 10年古酒

南海王国 10年古酒

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宮古島の酒造所~千代泉酒造は2013年に廃業しました~

●千代泉酒造 ●宮の華酒造 ●池間酒造 ●沖之光酒造
●菊之露酒造 ●多良川酒造 ●渡久山酒造  

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